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『探偵・由利麟太郎』第1話あらすじ・ネタバレ・感想~由利麟太郎と三津木俊助が挑む最初の事件~

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『探偵・由利麟太郎』はFODU-NEXTで見逃し配信中です。

 

本格ミステリー作品の『探偵・由利麟太郎』。

原作は『金田一耕助』シリーズで知られる横溝正史が手掛けています。

金田一シリーズは何度もドラマ化されてきましたが、由利麟太郎がドラマ化されるのは初めてのことです。

横溝正史作品ということで想像を絶するような事件現場や、鮮やかなトリック解決、その後に残る嫌な感情なども表現されるのではないでしょうか?

さっそく第1話の内容を紹介しましょう。

 

不気味に置かれた髑髏

 

由利麟太郎(吉川晃司)は元捜査一課長の肩書きを持つ頭脳明晰な人物だが、ある事件をきっかけに退職し、犯罪心理学者として今は京都に暮らしている。

由利を「先生」と呼ぶ三津木俊助(志尊淳)を助手に従え、警察からの依頼で事件解決の手伝いをしている。

ある日由利の元に”花髑髏”と名乗る人物からの殺人予告メールが届く。
由利と三津木は指定された場所に向かうと、血を流し全身を縛られた有名な遺伝子学者・日下瑛造(中村育二)の養女である日下瑠璃子新川優愛)が冷凍庫の中から発見された。

璃子はまだ息があり、救急車で運ばれた。
由利と三津木は冷凍庫の持ち主である日下の元へ向かう。

屋敷では息子・瑛一(長田成哉)の部屋で致死量に相当する血がついたダウンコートを発見。

研究室では日下は日本刀を胸に突き立てられ絶命していた。

 

その傍らには血で染まった髑髏がキンセンカに囲まれて置いてあった。

 

※この先はネタバレを含みますのでご注意ください

 

日下教授の秘密の実験

 

殺人現場においてあった髑髏は25年以上前に超音波電流実験で死亡した凶悪犯罪者のものだった。

そしてこの屋敷にはもう1人、ゲームばかりをしている魁太という少年も住んでいることがわかった。

 

瑛一は殺人事件の日の朝、瑠璃子との結婚を反対され大喧嘩し、家を飛び出していた。
そして部屋を出たことがないという魁太は部屋から姿を消す。

 

そしてスクラップ置き場の鉄くずの中から流れ出た血が発見され、魁太が養父を殺害し、変わった自殺をしたと警察は断定し、大きく報道された。
しかし由利も三津木も信じてはいなかった。

 

璃子の秘密と事件の真相

由利はは髑髏の主である凶悪犯罪者の墓を訪れ、瑠璃子がその娘であったことを突き止めていた。

 

ある日瑠璃子は瑛造が魁太に超音波電流実験を行っていることを知る。
魁太は瑠璃子と瑛造の間に生まれた子どもであった。

自分の父を死においやり、さらに自分の子供にまで同じ実験をする瑛造が許せず、殺害する。

そして瑛造との間に生まれた魁太を殺すといった瑛一も、魁太を守るために殺そうとするが、由利たちが駆け付け逮捕となる。
璃子は瑛造たちの虐待を世に知らしめてほしいために、殺害予告を送ったのだった。

 

さすが横溝正史イヤミスの極み

横溝正史作品が原作なので、嫌な終わり方をするのは予想ができていました。
でも本当に終わった後に後味が悪くなりますね(笑)

自分の親も殺されて、その相手の間にできた子供とはいえ、その子どもに父親と同じ実験をされているとわかったら、殺意も目覚めるでしょう。
しかも同じ屋根の下にいながら、母と子として触れ合えるのはゲームの中の会話だけという、それもなんともせつない…。

横溝正史作品ではありますが、金田一耕助とはまた違った探偵像でした。
とにかく吉川晃司がしぶくてカッコいい!

ちょっと探偵という雰囲気とはほど遠いのですが、周りでちょろちょろと動き回っている三津木役の志尊淳が、またいい対比を生んでいるんですよね。

そしておそらく原作から現代に合わせて変えている部分も多々あるように思います。
三津木が由利の活躍をまとめているのはブログ、そして殺人予告もメールで届いています。

現代にブラッシュアップされていても、違和感なく見ることができるのは、いつの時代も人間の嫌な部分や、どうしようもないやるせなさといったものが存在しているからかもしれません。

嫌な気持ちにさせられるとはいえ、やはりミステリー作品はどのように謎がとけるか楽しみな部分でもあります。
次回も楽しみにしましょう。